【ペット】“飼う”という命を買う行為
先日、娘とペットショップに。
金銭の感覚がついてきた娘が「この子はいくら?」といろいろな種類の動物を見るたび訊いてくる。
とにかくなんでもいいからペットを飼いたいらしい。
僕はいままで金額が高いからダメとか良いとか言ったことはなかったので、そう言ってから「金額はそれぞれだけど命の重さはみな一緒なんだよ。だから安いから買えるとかではなくて、自分がその命を大切にして世話をし続けられるかを考えなさい」と。
じゃあママとよく相談すると言うので、小さいながらも自分なりに考えているもんだなと少しうれしく・・・
でもそれってまさか“世話を手伝ってくれるか”の相談じゃないよな?自分でやれよ。
ペットを『買う』と『飼う』ということの混同
現在のペット産業のなかには需要に対応するため劣悪な環境でひたすら交配を繰り返して利得を得る悪徳ブリーダーもたくさんいます。
年間の殺処分はおよそ10万頭。そのうちの15%は飼い主が飼えなくなったからと保健所に引き渡しています。
飼えなくなったからと保健所に引き渡すというのは、極論をいえばこれも動物虐待と言っていいんじゃないかと思いますよ。
飼えなくなるかどうかなんて、少し考えればわかるでしょう。
一度家族として迎えたペットを殺処分されると知りながら引き渡せるというのはどんな精神状態なんだろうか。
分別って、だれもが大人になるにつれて自然と身につくものだと思っていたのだけどそうでもないらしい。
飼いたい衝動をおさえて、立ち止まって冷静に考えられる大人になるように子どもにはしっかり教えていこうかと。
これは動物を飼うということ以外にも大切だし。