イメージが伝わる!グラフィックレコーディングは記憶や情報共有がカンタンにできる
中学生のころ、英語の先生が「単語をおぼえるのに気合いはいらん、書きまくっておぼえろ!」と言っていた。 言葉のとおりに受けとって実践したが、書くことが目的になってしまい見ておぼえようとするよりはマシになったけど、やっぱり効率は上がらない。 未熟な僕は、書きまくることにどうしても気合いが絡んでくるからだ。 そこで教科書のいたずら書きのように、単語からイメージしたイラストを、単語とともにノートに書いていった。 「書きまくる」という言葉には「一応意味をイメージしながら書きまくれ」ということなんだなと解釈して、数秒でかけるイラスト付きで単語を書きまくった。
記憶効率を高めてくれるグラフィックレコーディング
イラストは意味を理解しないと描けないので、単語とそのイメージが脳内で混ざり合うような感覚があり、多少時間はかかるものの効率は良かったです。
ある有名な塾の講師が「学校の勉強では、だいたい6回くり返されることで記憶に残る」と言ってました。それは個人的に勉強していても数日おきに6回ほどくり返すと、意外にも記憶に残りやすいと感じて納得しています。 でも、それをもう少し効率よく記憶させてくれたのが、このイラスト入り単語記憶方式でした。 これ、今で言うところの通称『グラレコ』ですよね。
グラレコとは「グラフィックレコーディング」と呼ばれる、ある事柄をイラスト(グラフィック)で視覚化し、情報共有や記憶することを促進する手法です。
当時のノートはグラフィックレコーディングなんて呼べるシロモノではなかったですが、一度書いたノートを後で見返すと意外とおもしろくて、当時はさらにそこにイタズラ書きしたりしてたので、それなりに反復効果もあったんじゃないかと。
ネット上でグラフィックレコーディングを見かけるたびに、そんな中学生のころを思い出し『これちょっとしたミーティングで使えんじゃね?』と思って仕事でも使いはじめたら意外と面白かったです。 デザイン会社にいたときは、デザイナーたちが書くグラフィックレコーディングのレベルが高すぎて遠慮してましたが、現在はのびのびと使える環境にいるので多様してます。
クオリティ高めなグラフィックレコーディング
清水さんの藝大の卒展にきた。
議論の衝突や沈黙が起こりやすい場で、グラレコは5つの視点を提示する。メタ視点、思考の重なり、連続的に議論を振り返る視点、仮説と自分のイメージのズレ、お互いの内面を覗きこむ視点。モヤっとしてたものにつける言葉をゲットしたかんじがする。#グラレコ pic.twitter.com/7cX7wlGXxi— Emily (@BKhv8) 2019年2月3日
なんでも使えるグラフィックレコーディング
昨日のつづき!
私はこのワークのおかげでステキな彼氏ができました♡#ipad芸人 #グラレコ pic.twitter.com/JTUit2gmyb— ゆいり@ときめきまとめ (@yuiri76334671) 2019年2月6日
世代も超えて、誰とでも共有ができる
誰にも伝わりやすい
ここがいいところなんだけど、漫画が好きな人や全世代にわたって情報を共有するのに役立ちます。 人間ですから理解に時間がかかる人もいます。そんな時でも文字だけのドキュメントを渡すより念入りに見てくれるので伝わりにくさが低減されます。
効率がいい
数人のミーティングで情報共有のために、会議資料と称してわざわざ紙に書き出してパワポで作るより、初めの紙に手書きでグラレコでまとめた方が別の仕事にかかれる。 しかも脳内が整理できちゃうので楽です。 何も漫画風のイラストを描かなくてよくて、要するにグラフなんかを『紙に書く→パワポでグラフ化』という二度手間が省けるわけです。
内容が細かく伝えられる
強調したい点や言葉で説明しにくい人との関係図なんかをイメージできる絵をサラッと描ければいい。 丸に目が点々で笑ってるか怒ってるかの口の形だけで感情まで伝わっちゃう。
営業ツールになる
なかなか強力な営業ツールにもなりえます。 お客さんとの交渉の中で、話をまとめるときにイラストをサラサラ描ける技術があると、伝わりやすいうえに興味を持ってくれて話をしっかり理解しようと努めてくれます。
有名な漫画家になれる
イラストの構図を考えているうちに「オレ、漫画家いけんじゃね?」という勘違いも生まれます。 クリエイターというのは「勘違い」も大事で、そこから巨匠になる人だっているのであなたも有名漫画家になれる! かもね。
グラフィックレコーディングを深く知るおすすめ書籍
Graphic Recorder ―議論を可視化するグラフィックレコーディングの教科書
仕事をスムーズに進めたい、上司を納得させたいならグラレコのテクニックって結構重要で、あらゆる場面で使えます。子供の勉強に付き合うときにはとくにそのパワーを実感します。 |
いつも読んでくれてありがとね!