何気なく使ってるPILOTペンの博物館で唸る。〜きほん無料のミュージアム〜
万年筆をガシガシ使う人って、今はあまりいないと思います。
いまや万年筆は“書くもの”というより、そのものが芸術作品のようです。
それは東京・京橋にあるPILOT社屋の2Fにあるペン・ステーション(パイロットが蒐集した筆記具の博物館)に行くとわかります。
ちなみに入場は無料でイスとテーブルもあり、会話しながらゆったりと観られます。
音やフラッシュ無しなら撮影も可能。
万年筆のコレクターの気持ちが何となくわかる…気になれますw
ペン・ステーション1Fはカフェになっていて、正面入って右手の幅広い階段を上がるとミュージアムです。
最初に目をひくのは『蒔絵』というタイトルでショーケースにズラリと並んだ蒔絵加工された万年筆群。
一つひとつに題名があり、まさに芸術作品。
蒔絵とは漆(うるし)を塗った面に金や銀を「蒔く」(まく)技法です。
漆の語源は一説によると「麗し(うるわし)」、「潤し(うるおし)」からきたと言われてます。
この表現が間違いないと思えるほど、美しい蒔絵加工が施された万年筆は筆舌に尽くしがたいものです。
日本の技術はすごいとまずはひと唸りします。
海外では漆器のことを小文字で「japan」と表現します。また陶器は「china」です。
さらに奥に進むと、筆記具の歴史が時系列で壁一面のショーケースに展示されています。
他にもパイロットが昔にだした広告など、デザインも優れた貴重な品々がありました。
ミュージアム内は濃い茶色のフローリングでライティングも適度な明るさなので、とても品がある良い雰囲気です。
デート途中で『あ~これからいくトコねぇ!困った!』って時にここに行けば、きっとカノジョも『こんな場所を知ってるなんて、知的な面もステキ』と勘違いしてくれることうけあいw
帰りは1Fのカフェで通りを眺めながらお茶したら、銀座へ向かうもよし、日本橋へ散歩もよし。
パイロット、なかなかやりますww
なんだかアド街っぽいシメでw
※現在、本社ビル建替えに伴って本社機能が一時的に移転しています。
そしてとても残念なことにペンミュージアムは2016年3月をもって閉館してしまいました。詳しくは「ペンステーション ミュージアム&カフェ 閉館・閉店のお知らせ」ページへ。
ただ 『新本社社屋(完成)での営業再開は平成31年初夏頃を予定』だそうですので、もしかしたら復活!?するかもしれません。
復活したらここでまた紹介させていただきたいと思います。
一時移転先の住所:104-8304 東京都中央区京橋2丁目17番5号 (兼松ビルディング別館)
Pen Station Museum & Café
■ 東京都中央区京橋2-6-21 株式会社パイロットコーポレーション
Museum
■ 開館時間:月~金/9:30-17:00(Café 8:00-19:00)
土/11:00–17:00 【入場無料】
■ 休館日:日祝日、年末年始、夏季休業期間等
■ 電 話:TEL03-3538-3840