【グルテンフリー】そんなに気にするほどのことはないんじゃないの?ダイエットは別の方法で。
ダイエットっていろんな方法がありますけど、たいていは本屋に行って女性むけ刊行物の表紙見ると「あぁ、今はこれが流行ってんのね」ってのがわかります。
(女性誌はそれ以外にもものすごく時代を反映した情報がつまってます)
ちょっと前は炭水化物がワルモノにされ、糖も脂肪もその一味になり、ついにグルテンまでも。
たしかに“グルテン”ってなんだか悪そうな名前ではあるけど、本当にダメなんでしょうか?
グルテンフリーのいいところってなに?
グルテンは小麦など穀物の胚乳から生成されるタンパク質の一種で、摂取すると体内に残って血糖を上げてしまいます。
「グルテンフリーが良い」というのは、この“血糖値を上げない”ということにあります。
むしろそれだけ。
グルテンフリーダイエットってホントに必要?
流行りものっていうのは有名人が使いはじめたりしてメディアが取りあげ、そのファンたちがさらに情報拡散して定着したりします。
“グルテンフリー”に関していえば、テニスプレイヤーのジョコビッチがグルテンフリーの食事に切り替えたのが話題になりました。
彼は小麦と乳製品に対してアレルギーがあったようでアスリートとしての身体能力を維持するためにはグルテンフリーの食事をすることでその後の身体の変化を実感したようです。が、彼はアスリートです。
試合中に足が半歩まえに出るか出ないかで年俸がかわる人たちです。
そうでない人が同様のことをする必要があるのでしょうか。
あなたは2時間ほど、炎天下の40度近いコートの上でテニスをしますか?
そうでない人がグルテンフリーを実践したところで、趣味でやっているスポーツにはさほど影響を感じないはずです。
アレルギーなど、耐性のない人は食べちゃいけませんが、そうでない人が無理して食べないというのは「過度なダイエット」に向かうような危険性が増します。
グルテンはなぜからだに悪いと言われるのか
セリアック病患者が世界的に増えてきつつあり、彼らがグルテンを摂取した場合の重篤な症状が「自分に起きたらどうしよう」という(健康志向型の人にありがちな)なかばヒステリックな妄想に加えて、それを煽るように食品メーカーに雇われた研究者が出す書籍などでその感情が広がってしまってます。
モノがきらわれるときって、だいたいこのパニックのような集団心理的な流れがありますね。
過度にグルテン含有の食品を摂らないかぎり、そこまで神経質にならなくてもいい気もします。
そもそも子供のころから食べてるうどんなんかには入ってるわけですから。
本当に気をつけなければならないのは、むしろ小麦を栽培するときに使用する殺虫剤や防カビ剤を使っているかということ。
大量の食材が生産され消費されるとき、必ずつきまとう問題です。
割高でも国産を選択するなどすればクリアできるかと思います。
グルテンフリー食を実践することの危険性
メリットがあればリスクもその裏についてまわるもの。
グルテンにもからだに有益な栄養素があるわけで、それを意地でも摂らないとなるとそれまで食べていたものを犠牲にして何も食べないか、あるいはその代用となる添加物でつくられたものを食べるようになります。
じつはそこに危険性があります。
とくにパンなど、日常的に食べられるようなものなどは食感などを維持するため、グルテンに変わる化学生成された添加物が大量に使われていたりします。
言ってみれば「グルテンフリー」を大々的にうたう加工食品はとても怖い、ということになります。
それはきっと一見ほんもののジャガイモから作られたように見えるのに、実は何種類もの得体の知れない添加物をくわえて、マーガリンのような油で揚げたポテトとおなじくらい危険だと思います。
確か名前がマクド・・・。
化学式が一緒なら石油からでも甘味料なんかは作れるわけですから。
ダイエットでグルテンフリーを選ぶより、むしろ良質の脂の摂取や脂質と糖質の摂取タイミングを考えたり、たんぱく質を多めに摂るようなダイエットをしたほうが健康的にやせることができます。
時間がかかったとしても(グルテンフリーダイエットよりは早いですけど)、カラダの負担が少なくて長期間からだに気遣いできるわけですから、ながいあいだ健康でいられます。
グルテンフリーはそもそもダイエットの質がちがいますし、それだけで体型を維持できるなんてのは幻想です。
数万年前の人類が摂っていた糖分は一年間で小さじ22杯程度。
それが現代では年間約63kg!小さじおよそ21万杯分にもなる量を摂取してるんです。
糖と脂肪はとても高効率なエネルギー源です。
人間は25万年前、太古の昔にはなかなか入手できなかった糖と脂肪を「おいしい」と感じさせて、積極的に摂取するように身体(舌)を進化させてきました。
でも今は簡単に手に入ります。
がん細胞も糖をエネルギーとして増えるわけですから、グルテンなんかよりもずっと糖や脂を気にすべきかとおもいますね。
グルテンフリーより、ローグルテンくらいがストレスをためない楽しい食生活を送れるんじゃないでしょうか。
どうしてもグルテンフリーにこだわりたいなら、おすすめはこれ。
ボブズレッドミル社のオートミール。
僕はとくに気にせず食べてましたけどグルテンフリーです。
この会社の特徴はバカでかい石臼で熱が発生しないようにゆっくり挽いた麦なので、他で売られているオートミールよりは味があります。
食べ方によってはおいしくて、さらに「ん〜なんか、たぶん、健康だなぁ〜」って気がします。
前述したように、やっぱり食べ合わせやマクロ栄養素を考えながら運動する。これがダイエットや健康維持には最良の方法かな。
いつも読んでくれてありがとね!