【仮説立て】企画やコンセプト作りに役立つイメトレ
仕事の合間に窓から向かいのビルなんかをみているとおもしろい。
覗きじゃないですよ、単にながめるだけ。
階層ごとに違う会社が入っててそれぞれが違う仕事してますよね。
なぜか唐突にバランスボールがいくつも窓辺に置いてあったりすると「スポーツメーカーかなんかかな」とか、映画ポスターがたくさんガラスに貼付けられてたりすれば「あぁ、あそこは配給会社かなんかかな」などと考えたりします。
電車に乗ったときも対面にすわった見知らぬひとのなりをみて、勝手な想像でその人のこれまでの人生ストーリーを作りあげたりします。
先日プランナーでプレゼンのプロの大先輩にその話をしたところ、彼も同じことをされているようでした。
自分一人が変態だと思ってたので、すこし安心しました。
実はこのトレーニング、仕事上のさまざまな場面で役に立ちます。
論理的な考えかたができるようになり、マーケティングなどの仮説立てに力を発揮します。
仮説立てて論理展開する手法は、コンサルタントとして働くひとは何らかの方法で訓練していると思います。
勝間和代さんは「勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践
」の中で「ポール・スローンのウミガメのスープ
」を勧めてました。
これ、いいです。論理的に物事を伝えるのが苦手なひとには最適なトレーニング本です。
データ分析やアンケート作りも仮説立ては重要です。
「なんかわからないけどたくさんデータが集まったから検証してみよう」では、得られるものはなにもありません。
仮説を立てなければデータを検証して可否を判断することもできないわけで、良い仮説があってこそ良いデータ収集・検証ができ、売上をあげられる機会が生まれます。
また、仮説立てのほかにコンセプトを決めるとかっていうときに多くの会社ではブレインストーミング(以下、ブレスト)をやってると思います。
でもあれ、たいていは時間の無駄になってる場合が多くて意味がないです。
社会心理学でいうところの「プロダクティビティー・ロス」です。
ココでは深く突っ込みませんけど、最近は「デザイナー思考」がこの問題を解決してくれるようです。
ブレストは、中心になる人に相当なファリテーション能力がないと結果がぼんやりしたりします。
いわゆる『会議のための会議』みたいになりますよね。いわゆる雑談。
それより各自がミーティングの前段階で自分なりの仮説をたて、結論をもって臨んだほうが効果あります。
クックパッドの「たべみる」サービス開発を成功させた中村耕史氏は、その著書「「少し先の未来」を予測する クックパッドのデータ分析力
」の中で『ひとりブレスト』をかなりやったと言ってます。きっとこれが成功の一助になったはずです。
とにかく想像力ってのは大切です。
いまや会社は、ある日突然かんたんに潰れます。
想像力ないひとって会社は永遠に続くものだと思ってて、意外にそういう危機感ないひと結構います。
いつそうなってもいいように、自分で生きていけるだけのスキルは身につけときましょう。
勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践