【環境】今大丈夫だけど、数年後はやばいよね。
先日内閣府の食品安全委員会から、アクリルアミドに関する発表がありました。
野菜を高温調理すると発生する、発がん性をうたがわれる化学物質です。
一回の調理ではかなり微量なので気にすることはないかと思いますけど、超健康志向の方は以下をまもるといいことあるみたいです。
- 生ジャガイモは8度以上で保存し、高温加熱しすぎない
- トーストなど炭水化物の多い食材を焼きすぎない
- 野菜はいったん水にさらしてから、炒めたり揚げたりする
- 炒めるときはよくかき混ぜる
- 120度を超えない、蒸す、煮る、ゆでるの調理方法を利用する
まぁこんなのをちまちままもる人はあまりいないでしょうけど、予防という意味で小さいリスクは減らしたほうが後々いいのかもしれません。
アクリルアミド自体は化学反応で発生しますけど、それに限らず世の中からだに悪い化学物質があふれてます。
ダイオキシンに核廃棄物、中国産と国産のPM2.5、農薬など。数え上げたらきりがない。
「◯◯◯のおいしい水」とか「◯◯◯水」とかありますよね。
こないだふと気づいちゃったんですけど、ある「◯◯◯水」のパッケージに「50年かけて濾過された天然水」とかなんとか書いてありました。
っていうことはいま飲んでるのは50年前の水。
っていうことはあと50年後は今の水。
濾過されるとはいえ、少なからず現在の空気中にある物質なんかは混ざりこんでくるわけでしょ?
原発事故で核物質がまき散らされて以後、日本のあちこちで知らない間に除染した残土だのガレキだのが埋められてたりもしてます。
・・・いま結講、空気汚れてるよね。
例えば那須に行ったとき、すごい光景を目のあたりにしました。
・・・これって埋めてるよね。
ビニールだから穴があいて、水が入ってしみ出すよね。
・・・これっていつか飲み水になるよね。きっと。
レイチェルカーソンの名著「沈黙の春 (新潮文庫)
」には土壌汚染と河川の関係のこんな記述があります。
川の上流域に住む人たちが、ある農薬が原因と思われる病気を発症。しかしその地域では使っておらず、川の下流域ではその農薬を散布していた。
下流だから関係ないだろうと上流の水を調べたところ、なんとその農薬の物質が検出された。
じつは下流域で地中にしみ込んだ水は、地中の岩盤によって上流域の地下に運ばれて涌きでていた。
環境破壊というのは人間の犯罪と同じで、誰かが罪を犯さないと表面化しない。
その誰かが罪を犯すまでの過程があるわけです。“顕在化しない状態”が。
ただ環境破壊の場合は“顕在化しない状態”での行為には「環境に悪い」という認識はあるはずなんで、規制をかけるといったうち手が打てます。
星新一の「おーいでてこーい ショートショート傑作選 (講談社青い鳥文庫)
」じゃないですけど、自分たちがしたことは、きちんと自分たちにかならず返ってくるんですな。
おーいでてこーい ショートショート傑作選 (講談社青い鳥文庫)
いつも読んでくれてありがとね!