統計学というかデータ解析の超初心者向けの本『データサイエンス超入門』/工藤卓哉・保科学世(著)

ビジネスで役立つ「統計学」の本当の活かし方
まぁ、なんというか本のタイトルが“超入門”というだけあってデータ分析や解析の具体的な方法は書かれていません。
そこら辺を期待して読んだのですが、そうした記述はなく、データサイエンスを“超”えて、個人情報セキュリティやDNAの話のコラムが目立ってしまう内容でした。
それでもABテストを実施してでた結果の差異を有意差検定(カイ二乗検定)を用いて分析するといったことに触れているので、これから企業のWeb担当者になられた方などには、勉強するきっかけにはなるかと思います。
僕自身統計学などこれまでしっかり学んだ経験はないので、3章以降の記述統計学の用語説明などはためになるのですが、ところどころ“超入門”ではなくなったりするので若干難しいなと感じる部分もあります。理系の人はわかりやすいかと思います。
また、データサイエンスでイノベーション創出にアプローチするというのも、面白いと思います。が、なにぶん突然“超入門”に立ち返ったりするので内容が薄くなったりします。

ビジネスで役立つ「統計学」の本当の活かし方