【環境】砂浜が減る原因って単純だっていうハナシ
子供の頃、夏休みのあいだはほぼ毎日海で泳いでました。
砂浜は水辺までの距離がやたらながくて、全速力で走らないと足の裏をやけどするくらい遠かった。
意外だと思う人がいるかもしれないけれど、東京湾内の砂浜はウミガメが産卵のために訪れます。
けれどいまは、どこの砂浜へ行ってもその距離が短くなっていて、ウミガメも産卵にかなり苦労しているようです。
砂浜の距離が短いために潮のかからない場所まで行くと、そこはもう砂ではなく土だから。
もちろん温暖化による海面上昇と台風の威力が増してることもありますけど。
原因は河川の護岸工事やダム建設です。
川は山砂を海に供給する自然のパイプの役割をしています。
雨で流れ出た土砂がすこしづつ川にはいり込み、海へと流していきます。
それが海岸にたまり、砂浜を形成していきます。
いまでは商業的理由のためだけに護岸工事が行われる場合も少なくありません。
川岸をコンクリートで固められれば、とうぜん川への山砂の流入がなくなり、海に流される量も減ります。
砂浜はどんどん減りつづけ、いずれウミガメの産卵はおろかサーフィンできるポイントも減ります。
高潮の影響を和らげるために、いつかは日本の海辺がテトラポッドで埋め尽くされる日が来るでしょう。
ダム建設や河川の護岸工事の反対はしないですけど、そのぶん砂を海に供給できるような仕組みを作ればいいのに。
予算組む段階で山砂を供給するパイプライン費用を捻出できるように。
ゼネコンの社会的責任として。
温暖化だけじゃなく、見直すところはたくさんあるよね。ジッサイ。
いつも読んでくれてありがとね!