ブランディングとマーケティングの違い
忙しくてどうしても手をつけられない仕事があって、それを外注するときに外注先の営業マンと会話していて、ブランディングとマーケティングの言葉の定義が曖昧なために噛み合ないことがたまにあります。
ブランディングがなぜかマーケティングの一部だと解釈しているような印象を受ける場合もあったりします。
どちらもものすごく奥が深いのでここでは手みじかに僕なりの解釈とその違いを定義してみました。
マーケティングとは
マーケティングは上の画像のとおり「つねに動き続ける市場」の動向を探り、自分たちがどう営業活動すべきかということです。
消費社行動がどう推移しているのかをつねに意識することです。
つまり、市場を起点としたものの考えかたをします。
リードジェネレーション(新規顧客の獲得)ということを考えた場合、3CやPEST、STPやマーケティングミックス分析を行うマーケティングをブランディングの前に行うことが、僕は順番としては正しいのかと思います。
なので、
誰が何をどのように買っているのか?ということを徹底的に調査して、じゃぁ自分たちがその市場に対してどうアプローチしてどんな売り方を誰にすればいいのかの仮説を作って実効して検証するというプロセスをくり返す、それがマーケティングです。
ブランディングとは
ブランディングは自社起点で考えていくことになります。
例えばリードナーチャリングで見込み顧客育成をしたりブランドアイデンティティの構築・発信というようなことを行います。
もちろんブランディングにおいても新規顧客をつかむことは重要ですが、リードの獲得はマーケティングでターゲットを設定することが、のちのちロイヤルティや顧客価値の提案といった場面で重要になってくるので、ブランディングはどちらかといえば僕は顧客育成の役割が強い気がします。
なので、
誰に何をどう伝えるか?ということが重要になってきます。
図中にもあるように、自社が考える他社にないものを啓蒙する、いわゆる宗教でいうところの布教活動のようなものです。
そうして「コレといえばアノ会社」という状態を顧客のこころに植えつけていくことがブランディングということになります。
ブランディングとマーケティングの違い
結論としては、ずばり。
- マーケティングは市場起点で考える。
- ブランディングは自社起点で考える。
ということです。
個人的な経験則ですけど、時間がないけど即何かしら戦略だてて実行したいとか製造小売の業態で社内ブランドを立ち上げて・・・などのときはまずブランディングを仕掛けていくのがいいのではと思っています。
ただし一度決めた方向性、コンセプトはゆらがないようにブランド戦略はしっかりしたものを構築すべきです。
製造小売業もですけどモノを仕入れて売る業態の場合はとくに、ブランディングもまぁ大切ではありますけど『利益を出す』ということを考える場合はマーケティングは必須となります。
長期的に運用するべき戦略となるので、しっかりとした『仮説』『実効』『検証』といったPDCAを作っておく必要があります。
※図中の人物のイラストは『Illust AC』から麦さんの作品を使わせていただきました。
この本では、ブランディングとマーケティングの違いや現状の課題を改善する実践論的なお話も満載でおすすめです。
いつも読んでくれてありがとね!