【マーケティング戦略】売上あがっても利益のでない、安易な割引キャンペーンなど絶対やめるべき。
売り上げとか粗利よりも、重要なのは利益です。とくに中小企業や個人商店さんは。
自社商品を売ったら、その粗利と粗利率はいくらで販管費はいくらで利益がどれだけ出るか把握する術をもっていなければ、いつか経営がきびしくなる可能性も出てきます。
少なくとも安易な割引きキャンペーンなどは失敗します。
なぜならその効果を検証しにくいから。
まだチラシを撒いて回収する方法のほうがわかりやすいです。回収率は0.3%よりずっと低くなるでしょうけど。
よくあるのは『◯◯%オフ』などと、安易に値下げや割引きしてしまうケース。
利益率を考えてやるぶんにはまだいいですが、信じられないことに適当にあたりをつけて割引率を決定してしまう会社が存在します。
僕は計画的ではあっても簡単に値下げを行うことに疑問を感じます。
結局のところ値下げせざるを得ないのは最終手段にとっておくべきで、多くの場合はそれ以外の“うち手”となる施策やアイデアがない理由で行う場合が多いからです。
本当の見切り品は仕方ないにしても、中小企業や個人のお店はやらないほうがいいと思っています。
有名な高級ブランドですらやらない事をやるのはかなりリスキーです。
自ら価格競争に足を踏み入れることはないです。
割引きは一見効果がありそうな施策ですが、値下げ商品に対する消費者の感覚は「このブランドだから」ではなく「安いから」という考えで買うようになります。
お客さんの視線の先は値札だけになる。
つまり『価格の訴求』しかしておらず、自社のプロダクトの良さやブランドアイデンティティを売る側の自分たちで隠してしまっているのです。
お客さんは「価格が安い・安かった」ということしか認識しない状態になります。
そして一度低価格で買ったものは、似たような新製品をみつけて欲しくなったとしてもすぐに買わずに値下がりを待つようになります。
特にアパレルの店舗で思うのは、
僕ならある施策であと2週間定価で売って割引に移行するのになぁ。と思うこともあります。
『ある施策』は別の機会に説明したいと思いますが、施策によっては割引前に売りきっていける可能性があります。
割引のプライスカードは割引そのものを訴求するだけで、商品価値はいっさい伝えていません。
安易な割引で集客しても意味はありません。
売上のあがる…ではなく、利益のだせる戦略をたてるべきです。
いつも読んでくれてありがとね!