古刹とか名刹の「刹」(サツ)の意味ってなに?
人日の節句(七草)も過ぎ、正月の初詣のにぎわいも一段落して、寺社にはすこし静かな時間が戻りつつあります。
やっぱ、お寺や神社って年齢関係なくこころ穏やかにしてくれますよね。
とくに古刹や名刹といわれるような寺社仏閣はとくに・・・。古刹?名刹?サツってなんだ?ということでその意味を調べてみました。
古刹とか名刹とか、お寺を紹介する文章などにでてくる言葉です。
お寺を語るときによくつかわれて、耳に馴染むのでなんとなく「あぁ、寺のことだな」と思ってました。
この「刹」ってなにかと思って調べたら、単に「寺」ということではなくて二つの意味をあらわすようです。
仏教の経典はむかし、日本のお坊さんが海を渡り、大陸から仏典を持ち帰って翻訳しました。
そのとき漢文にした部分と、ワケあって梵語の発音をそのまま漢字にあてた“音写”部分があります。
般若心経の「ぎゃーてい ぎゃーてい」っていう部分とかですね。
話は戻って、「刹」の意味のひとつはサンスクリット語の『ksetra』という言葉を音写したもので、聖地や仏の国や領土という意味。
音写すると「刹多羅」(せつたら)、「差多羅」(さたら)と書きあらわされます。
ふたつ目は、サンスクリット語の『yasti』を音写したもので、柱や竿という意味。
インドや西域のお寺では、柱や竿の先端に宝珠などの目じるしをつけてお寺ということを周囲に知らせていました。
転じてこの言葉は寺院をあらわすようになったようです。
つまり、結果として・・・、要するに
寺のことね。
いつも読んでくれてありがとね!