【棚割り】売上をあげる方法は戦略立案部門と現場の情報共有しかない。
小売業の現場を見ていて「あぁ、もったいないなぁ」と思うのは、棚割り表やフェースの並びが記載された指示書が紙っぺらで現場に送られてきて売場でそれに合わせて商品を並べるだけ、というもの。
「なぜそう並べるのか?」という説明は一切ない。
だから現場は理由もわからずに並べているだけ。
結果的に現場からは数値的なデータしか上がって来ず、定性的な情報がなにひとつもたらされない。
現場と売場づくりのための情報共有ができていれば、現場判断でこまやかな売場の修正をしてテストして売上データと照らして改善点を見出せるはずです。
そのためには現場にも棚割を考える方法や意図をしっかり理解してもらう必要があります。
ただ、現場も忙しくてそれを理解したり考えてるヒマはない。
しかも雇用形態もさまざまなので仕事へのモチベーションも正社員とパートさんでは違うはず。
理想からいえば「なぜそういう棚割なのか?」という疑問をもって仕事するのがあたりまえと上層部の管理者は考えるのだろうけれど、理想論で終わるのが常なので、むしろそれを理解してもらえるように周知するのが売場戦略策定を担うひとたちの役割りなはずです。
そのための責任者なんですから。
それができないのに「結果が出ないのは現場が考えないからだ」というのは、外部の僕らからするとほとんど“責任逃れ”にしか聞こえません。
「知ってて当たり前」という考えは、逆をいえばそれを教える手間を手抜きしてるわけです。
「伝えること」を考える側の人間が社内ですらその問題から逃げるなら、客に商品の良さとか売場の良さなど伝わるわけがないと思います。
「知ってるだろう」というスタンスでの仕事をすると、得られる結果はかなり雑なものになって何一つ使いものにならないことが多いです。
いつも読んでくれてありがとね!