【ワーキングホリデー保険選び】オーストラリアで保険の大事さを実感。
比較的安全な国と言われるオーストラリアでも、窃盗や傷害などは日本よりも多め。
短期の観光旅行なら遭遇する確率は低いものの、長期旅行だとどうしても緊張がとけてスキが生まれ、トラブルや病気、ケガをしたりもします。
そんなときに頼れるのは保険です。
この記事は、こんなことをお伝えしています。
- ワーキングホリデーの旅行保険選びのポイント
- 保険加入の金額はどれくらいかかる?
- どんなことに遭ったらどう行動すべきか?
ワーキングホリデーの旅行保険を選ぶポイント
ポイントとしてはやはり補償内容と補償金額です。
補償の項目は基本的にどの保険会社も同じような設定がされているので、海外旅行保険の比較サイト「i保険」などで見るとわかりやすいです。
ポイント1:補償項目の内容で選ぶ
→こちらの『海外旅行するときの保険の選び方【オーストラリア編】』の記事で書いたのと同様に、基本的にチェックすべき補償項目は同じです。
※「必要度」列は補償される額の大きさの目安として見てください
項目 | 必要度 | 内容 |
---|---|---|
傷害死亡 | 中 | 旅行中のケガなどで死亡したとき |
傷害後遺傷害 | 高 | 旅行中のケガが原因で後遺症が残ったとき |
治療・救援 | 高 | 治療費と家族が駆けつけるための費用 |
疾病死亡 | 中 | 旅行中、病気で死亡したとき |
賠償責任 | 高 | 誰かをケガさせてしまったり、旅先で器物を壊したりしたとき |
携行品 | 中 | 盗難被害にあったとき |
航空寄託手荷物遅延 | 低 | 手荷物が出てこないとき |
他に現地での事故などの弁護士費用やテロなどで帰国できないときのための補償もありますが、かなり高額なので、上の表にある内容で十分かと思います。
ポイント2:希望する補償額になっているか?
何かトラブルがあったときでも自分が無事に旅行を続けたり、帰国できるようにするための保険です。「こんなことが起こったらこれくらいは必要かな?」と想定して補償額を設定していくといいです。
目安として、後に説明する比較サイトの設定額などを参考に考えましょう。
ポイント3:ワーホリでやりたいことをカバーするのに最適な補償内容かどうかで選ぶ
ワーキングホリデー中は様々なアクティビティを楽しんだり、行動も広範囲になります。
想定をおおきく超える出来事が起こらなくもないです。
その行動をカバーしてくれる補償かどうかをある程度予測して加入すると安心です。
判断が微妙なスポーツやアクティビティでのケガが対象となるかなどは事前に確認できるといいでしょう。
ワーキングホリデーの旅行保険の掛け金っておいくら万円?
日数が長期なだけに、けっこうな金額になります。
旅行計画を立てる際にはこのあたりの費用もしっかり計算に入れておくべきです。
海外旅行保険の比較サイト「i保険」で見ると、
- 最安値:16万円くらい
- 最高値:66万円くらい
となっています。(2018年現在)
最高値だと当然補償される額は高くなりますが、それが本当に必要か?というところで考えましょう。
例えば、「治療・救援」項目が「1億円」に設定されていたとしても、実際に補償される額はあくまで「実際にかかる認定された費用」になるわけですし、家族が駆けつけても1億円の費用がかかるような大家族の人はそういないと思います。
もし万が一ですが仮に死亡したときは、遺体の輸送にかかる費用は100万円くらいなので、死亡時の補償費が1億というのはどうかなという気がします。
※ご遺体搬送費用はこちらを参照しました。→『株式会社 三特興業社』
これらを踏まえて「なるべく安くてかつ補償もそれなりに」と考えると、こんな感じでしょうか。
先ほどの比較サイト『i保険』で見ると、赤枠で囲ったあたりが個人的にはおすすめです。
だいたい20万円前後で考えておけば、ほぼほぼカバーできます。
ちなみに僕は22万円くらいの保険に加入してワーホリに行きました。
契約前にはさらに細かく設定が可能なので、保険会社に見積もりを出してもらうといいでしょう。オンラインでも見積もりが可能です。
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どんなことに遭ったらどう行動するか?
僕は盗難と高熱で病院にかかったりしたので、その時はこんな感じで対応しました。
盗難に遭ったとき
まずは保険会社のサポートに電話など指定の方法で連絡したあと、現地の警察に通報します。
保険会社としてはどのような状況で盗難にあったのかを把握して、補償するかどうか決めるので、警察からのレポートが必要です。
パスポートを盗まれて再発行する場合も、このレポートが必要になります。
ただし、あくまで『盗難』の補償なので、置き忘れで持っていかれた場合は支払われなくなります。なので警察と保険会社には『盗まれた事実』と『盗まれた物』をしっかり説明しましょう。
補償額に上限があって、20万円のカメラを盗まれたとしても、一回の盗難で上限が10万円に設定されている場合は10万円しかもらえないのと、古いカメラで価値が目減りしたものなら、相応の金額しか補償されません。
何回かにわけて被害があった場合はその都度、補償されます。
いざ盗難にあったとき!の行動をまとめると、
- 保険会社のサポートに電話して警察を呼ぶことを伝える
- 現地の警察を呼んで事情説明する
- オーストラリアの場合は緊急番号の「000」をコールする
- 集中センター対応で何が必要か訊かれるので「POLICE」と伝える
- 自分の場所と状況を説明する
- 保険会社に連絡して警察とのやり取りを話し、今後の手続き方法を確認する
- パスポートがなくなった場合は近くの大使館または領事館へ連絡して、後日、必要な書類をまとめて再発行の手続きをする
英語で伝えるのが難しい場合は保険会社の通訳サービスなどがあれば安心ですね。
ちなみにオーストラリアの緊急通報は「000」にかけたあと、事件事故の内容に合わせて必要な要請をします。
- 警察 => 「POLICE」
- 消防 => 「FIRE」
- 救急車 => 「AMBULANCE」
ちなみに救急車は日本とちがって有料なのでご注意を。
急な高熱が出たとき
海外の場合、日本にはない感染症などもあります。
高熱で動くのもかなりヤバいというときは出来るだけ早めに診てもらうのがおすすめです。
最悪の場合は救急車です。
大きめのホテルならフロントを介して紹介してもらえるかもしれませんが、そうでないときは保険会社の電話サービスに連絡して、適切な病院を紹介してもらったほうがいいです。
また、働いていれば、職場のボスに連絡して先生を紹介してもらうのも手です。
地方を移動中のときには、現地の病院も小さく、数も少ないことが多いです。
都市部であっても、まずは総合診療医が診察してからでないと専門医には診察してもらえず、とにかく長く待たされたりします。いわゆる主治医制です。
救急車で運ばれても、重症でない限りかなり待たされるようです。
いざ高熱が出たとき!の行動をまとめると
- 保険会社のサポートに病院を紹介してもらう
- ワーホリの雇用主に病院を紹介してもらう
- 待たされるのを覚悟する
事故に遭ったら
基本的には盗難被害のときと同じ流れでいいと思いますが、ケガがひどいなどの緊急時は救急車を呼ぶなど、その状況によって順番は変わると思います。
自分が動けない場合も想定されるので、その場合は連絡をとれるタイミングで保険会社に連絡しましょう。
まとめ
選ぶ基準、選び方としては、
- 保険会社が提供するサポート体制で安心できるか?
- 自分が必要だとおもう補償額設定になっているか?
- 必ず見積もりをして、自分がワーホリでやりたいことをカバーするのに最適な補償内容かを考える
ワーキングホリデーの旅行保険でかける金額はだいたい、
- 20万円前後くらい
何か起こってしまったら、
- 盗難なら施設の管理者、現地の警察に通報
- とにかく、まず保険会社に確認する
といったところです。
お役に立てたでしょうか?
いつも読んでくれてありがとね!